目次
- 1 ジブリの裏話!もののけ姫に関する都市伝説
- 2 税金対策のために作られた映画だった
- 3 もののけ姫には原作があった?
- 4 タイトル変更される予定だった
- 5 「千と千尋の神隠し」とのつながりがある
- 6 もののけ姫は差別民に対する描写が多い?
- 7 タタラ工場は病気の人を隔離していた?
- 8 コダマは後にトトロに進化する!
- 9 猩々(しょうじょう)が登場した意味は?
- 10 アシタカは許嫁を捨てた?
- 11 アシタカが村に戻らなかった理由
- 12 アシタカは成長しない?
- 13 サンとエボシの関係は?
- 14 アシタカとサンはその後どうなった?
- 15 もののけ姫の世界のその後は不幸続き?
- 16 もののけ姫がすっきりとしたエンディングを迎えない理由
ジブリの裏話!もののけ姫に関する都市伝説
ジブリ作品はさまざまな都市伝説が生まれていますが、その中でももののけ姫はハンセン病に関係しているものや、エボシの裏設定など怖い都市伝説が多いと言われています。一体もののけ姫にはどのような怖い都市伝説が隠されているのでしょうか?
今回はもののけ姫の都市伝説に迫ります!



税金対策のために作られた映画だった
もののけ姫 予告
都市伝説で税金とは急にリアルな内容になってしまいますが、スタジオジブリはナウシカやラピュタなど人気映画作品を多数制作しており、その関連グッズやDVDなどの売れ行きも好調で、多くの利益を得ています。
しかし利益が多くなればなるほど、会社が国に支払う税金も大きくなってしまうのですが、スタジオジブリも例外ではありません。
莫大な額の税金を支払わなければならなくなったので、スタッフを全員集めて話し合いをした結果、「納める税金の額で、映画を作れるのでは?」という意見が出て、もののけ姫の制作が開始されたそうです。
この「税金を払うくらいなら映画製作」という考えには、ファンの間で賛否両論がありますが、どちらかというと批判的なものが多かったようです。
もののけ姫には原作があった?
もののけ姫は1997年に劇場公開された映画ですが、現在ではほぼ入手不可能と言われている「宮崎駿 イメージボード集」という本にもののけ姫の原作ともいうべき絵本が収録されているんです。
しかし映画のもののけ姫とはかなり設定が異なっており、元々は1980年に某テレビ局のスペシャル番組のために企画されたもだったそうで、ナウシカの次の候補にもなっていました。
しかし、テレビ局や映画制作会社から「暗い」というだけで企画は没になり、1993年に絵として出版されています。
もののけ姫の原作と言われることが多いですが、内容や登場するキャラクターを見ていると「となりのトトロ」や「千と千尋の神隠し」へ通じているような雰囲気の強い作品です。
タイトル変更される予定だった
(画像参照元:http://xn--u9j001jwdjxel50pjehu0o.com/archives/1064)
もののけ姫の完成間近になって、突然宮崎監督が「アシタカ聶記(せっき)」に変更すると鈴木プロデューサーに言ったそうです。
聶記は聞きなれない人が多いと思いますが、わかりやすく言えば日記のようなもので、宮崎監督はアシタカが当時の様子を日記のように語っている後日談にしたかったのかもしれません。
しかし宮崎監督が言うだけいってその場から去っていったので、鈴木プロデューサーはタイトルを「もののけ姫」のまま制作を進めたそうです。
「千と千尋の神隠し」とのつながりがある
(画像参照元:http://www.jigsaw.jp/shop/g/gens7038117951/)
ジブリファンの間ではもののけ姫と千と千尋の神隠しがつながっているという都市伝説が噂されています。
実は千と千尋の神隠しの登場人物である「ハク」の本名は「ニギハヤミ・コハクヌシ」と言う名前で、古事記に登場するニギハヤヒという神の名前と言われています。アシタカは同じく古事記に登場するナガスネヒコから来ているのではないかと言われ、ニギハヤヒの子孫がナガスネヒコとなるので、ハクがアシタカの祖先という憶測をすることができます。
一説には千尋の祖先をサンとみて、千と千尋の神隠しでアシタカの祖先であるハクとサンの子孫である千尋が出会ったという面白い設定になっているのではないかとも言われています。
もののけ姫は差別民に対する描写が多い?
(画像参照元:http://moimoie.hatenablog.com/entry/2016/09/11/145636)
もののけ姫はもののけと人間という点に目がいきがちですが、実は差別民に対する考えや意見が多い映画ともいえるんです。
作品中に登場するエミシは現実では蝦夷言われ、北海道に住んでいたアイヌという先住民の祖先のことです。この一族名がすでに被差別民とされています。
そして漂流民サンカも現実ではあまり知られていませんが、古くから日本に板民族で明治時代以降に明らかになった情報だと、川筋を伝って村から村を渡り歩き、蓑やザルといった竹を材料とする製品を作って食べ物と交換して生計を立てていたという漂白集団と言われています。
特定の地域に定住しなかったため、戸籍もなく差別の対象となることも珍しくない民族でした。
またタタラ場では病気にかかった人を隔離している描写があり、その昔流行ったハンセン病患者ではないかと言われています。もし本当にハンセン病患者を隔離しているのなら、これも社会的な差別に対する表現という考え方をすることもできます。
タタラ工場は病気の人を隔離していた?
もののけ姫の作品中のシーンでタタラ場に包帯でぐるぐる巻きにされた患者が隔離されているシーンがあります。この包帯でぐるぐる巻きにされている患者の病気が、ハンセン病ではないかという噂があります。
ハンセン病は古くから世界中で知らている病気で、感染力は弱いですが人に移る病気です。
現代では治療薬も開発されているので完治する病気ですが、昔は特効薬がなかったため日本だけでなく世界中で恐れられていました。
皮膚や神経に症状が現れるため、見た目も恐ろしい状態になる人が多く、罹患者は移るのを恐れられて隔離されており、社会的にも差別対象になっていたのです。
現実では差別のせいでまともに働くこともできなかったハンセン病患者ですが、もののけ姫の中ではタタラ場え働き生活することができています。
コダマは後にトトロに進化する!
(画像参照元:https://matome.naver.jp/odai/2140448435259052701/2140481469169946203)
もののけ姫に最後にはコダマ(木霊)という、見た目が人の姿のような白い精霊が登場します。
このコダマ、宮崎監督の中では何百年という長い時間をかけて最終的に「トトロに進化した」というイメージがあるんだそうです。
一体どうしてそんな結論になったのは謎ですが、あの小さなコダマがトトロになるなんて想像できますか?
本当にそうなったのだとしても、ある日いきなりトトロの姿になるのではなく、何段か進化した末にトトロになるんだと思われます。
猩々(しょうじょう)が登場した意味は?
人間の言葉をある程度理解することの出来る猩々というサルの姿のもののけが登場します。この猩々は人間によって破壊された森を復元するのを目的としていますが、もののけ姫のストーリーにあまり関わりがないため、どうして登場したのか疑問に思う人もいるでしょう。
猩々の登場にはもののけ姫のスポンサーである「イオングループ」が深く関わっているのです。
イオングループは地球環境に取り組んでおり、事業の一環で世界各地で植樹を行っています。イオングループがこうした事業に取り組んでいることをアピールするために猩々を登場させたといわれています。
アシタカは許嫁を捨てた?
(画像参照元:http://blog.esuteru.com/archives/7755604.html)
アシタカの一族であるエミシー族に「カヤ」という少女がいたのを覚えていますか?
アシタカを「あにさま」と呼んでいて、「玉の小刀」を渡していた少女です。このシーンだけだとアシタカの妹かと思えるのですが、実はアシタカの許嫁という設定になっているのです。
「あにさま」という呼び名は村の中の年長の若者に対する呼び方で、小刀は純潔を誓うという意味で贈ったのではないかという噂が流れています。
しかし、アシタカは村を出る際に、出家でもるすかのように髪の毛を切っていることからアシタカは村に戻るつもりはなかったのではないかと言う話もあるんです。
そしてカヤとサンは同じ声優さんが担当しているんですよ。これは制作側が何も言わなくても、それだけでわかってださいと言わんばかりですよね。
それにしても、状況を知らず一人アシタカを待っているカヤが不憫でなりませんね。
アシタカが村に戻らなかった理由
(画像参照元:http://saburoku.blog.jp/archives/2777458.html)
作品のラストのアシタカのセリフから考えると、アシタカは村に戻る気が全くないことがうかがえます。
都市伝説では呪いは解けているのだから、村に戻れるのではないかと言われていますが、アシタカが村に戻らないのは「村を守るためだった」という説があります。
アシタカが村に戻ることで足がついてしまい、侵略されることを考えて戻らなかったというのです。またアシタカの性格を考えると世話になった村人に恩返しするために、村の復興を手伝うことを優先したとも考えることもできます。
アシタカは成長しない?
(画像参照元:http://studiototoro.com/wp-content/uploads/2016/03/%E3%82%A2%E3%82%B7%E3%82%BF%E3%82%AB.jpeg)
アシタカは掟を厳守していますが、行動に迷いがなく強い意思で前に進んでいきます。
人は迷いや葛藤を持ちそれを乗り越えることで精神的に成長していきますが、アシタカにはこの迷いや葛藤と言ったものがないんです。
そのためアシタカは外見は大人になっても、心が成長しない「ピーターパン症候群」ではないかという話があります。
もののけ姫の都市伝説では、ピーターパン症候群と言っているものは少ないですが、アシタカが成長しないという点に言及している都市伝説は割と多いです。
サンとエボシの関係は?
(画像参照元:https://www.cinemacafe.net/article/2016/08/05/42459.html)
宮崎監督お気に入りということで死を免れたエボシですが、実はサンの母親ではないかという都市伝説が噂されています。
エボシは幼い頃に倭寇という名称の海賊のリーダーと結婚していますが、その人を殺し、めぼしい金品を持ち出してタタラ場を作ったという裏設定があります。
このエボシがどうしてサンの母親だというのかというと、実は宮崎監督と近い人が、サンの母親がエボシだということを口外してしまったんですね。
サンを拾ったモロはサンを育てて情が移ってしまい、サンを捨てた母親であるエボシを憎み、サンはエボシが母親であるという事を知らないという何とも黒い設定も噂されています。
またエボシがサンを捨てた背景について、当時のパートナーとの子どもだったサンを、森を通った際に生贄にして神の怒りを鎮めたというものまで存在します。
どこまでが本当なのかは判断できませんが、サンがタタラ場を襲撃した際に、エボシがサンの命を奪うことをしなかったのは、サンが実の娘だと知っていたから、というと納得できる気もしませんか?
アシタカとサンはその後どうなった?
アシタカはエミシ一族の長として村に戻らなかったのですが、その後の話として都市伝説ではサンと結ばれているというものがあります。
これはファンの憶測ではなく、宮崎監督自身が頻繁に会っているような発言をしているのが理由だと思われます。しかしただ会っているだけで、恋人関係にもなっていないのであれば微妙と言える発言です。
サンとアシタカが結ばれることを願うファンが多い一方で、許嫁を捨ててサンに走ったアシタカは無責任、浮気性だという噂もちらほら流れています。
村を出るときのアシタカの断髪行為から考えると、カヤに対して元々そこまで恋愛感情はなかったのかもしれませんね。親同士が決めた相手だったり、掟で決められただけの仲だったのかもしれませんし。
そしてアシタカの迷いのない行動や物事の判断力を考えると、サンと出会って惹かれていった段階で、カヤへの思いは全くなかったと言えるのではないでしょうか。
さらに公式の絵コンテ集では、アシタカがサンに求婚しているらしいシーンがあり、サンが受け入れたと思われるシーンもあるのです。
でもアシタカとサンの作品中の発言を考えると、それぞれが別の世界で生きることを選択しているため、やはり会うことは会っても恋仲や夫婦として生きるという事になる確率は低いのではないでしょうか。
もののけ姫の世界のその後は不幸続き?
(画像参照元:http://n-jinny.com/6524.html)
もののけ姫のラストでアシタカとサンがシシ神に首を返したので、大地は緑豊かになり平和を取り戻したともいえます。
しかし、これはハッピーエンドではないという意見があります。
アシタカは呪いが消えたことでハッピーですが、そのほかの人はどうでしょう?
例えばタタラ場の人々。
タタラ場は砂鉄・水・木がなければ維持することができませんが、シシ神によって森が消え、草原になってしまっているので当然復興することができません。
普通の村を作るにしても、雑草レベルの草が生えている所で田畑を耕し、農作物を育てるには土壌の改善や肥料なども必要になってくるため、今すぐ住むという事は無理ともいえます。家を建てるために必要な木材もありませんしね。
森にいたイノシシや山犬一族なども木がなくなってしまったために、食料になっていた動物たちがいなくなるという状況になってしまったため、生きていくことができなくなる可能性が大きいです。
シシ神狩りを行っていた師匠連は狩りを失敗したために責任を取らなければなりません。
一見全員が救われたような終わり方でしたが、深く考えていくと、アシタカ以外は全員不幸になっていると言ってもよいのではないでしょうか。
もののけ姫がすっきりとしたエンディングを迎えない理由
(画像参照元:http://checkmate-blog.com/archives/167475)
もののけ姫を観た人の多くは、エンディングに不満を持っている人が多いようです。その理由は「すっきりしないから」というものですが、なぜこのようなエンディングになったのでしょうか?
一説には製作者が迷っていたという話もありますが、自然VS人間という戦いに決着がつかないためと言われています。宮崎監督は製作者側が決めるのではなく、観客にその後を決めてもらいたかったのかもしれませんね。
もののけ姫を最後まで観ることで、自然に対し自分はどんなことをできるのか、環境を守るために何ができるのかといったことを考えてもらいたかったのかもしれません。
また都市伝説を通じて、もののけ姫に込められた深いメッセージなどを読み取ることができたという人も多いかもしれませんね。